ダンボールコンポストが臭わないというのは嘘です。というのも、投入する生ごみの種類やコンポスト内で活躍する微生物によって臭いが変化するから。肉や魚等、動物系生ごみを沢山投入すると、発酵&分解の過程で、油粕をキツくしたような臭いやアンモニア臭などします。
まだダンボールコンポストを始めたばかりの頃、一度だけ肉を多く投入しすぎた事があります。その時は、臭いがすごかったです。ダンボールコンポストの蓋を閉めている時は、ダンボールが臭いを遮断してくれていますが、攪拌する度に湯気とともに臭いが洋服や髪の毛にうつりました。全身堆肥臭、お風呂場へ直行せずにはいられない位でした。ダンボールコンポストが順調に稼動している事に油断して、冷蔵庫の中で忘れていた肉を投入したのが失敗の原因。
堆肥化しているわけだから堆肥の臭いがして当然なのかもしれないと諦め、毎日全身堆肥臭に包まれながら攪拌しましたが、辛くて涙が出そうになりました。堆肥臭と言ってもピンと来ない方は、ホームセンターに行って、油粕や鶏糞・牛糞などの臭いを確認して下さい。堆肥臭は、肉の消滅と共におさまりました。投入量を間違えてはいけないとしみじみ。私が、重曹を混ぜたりくん炭を混ぜたり、臭い対策を覚えたのは、この後です。
同じように肉を投入しても、ダンボールコンポストの基材によって発生する臭いが違うような気がします。基材がピートモスだった時は、肉1パック程度でも発酵臭がすごかったが、基材が剪定チップのダンボールコンポストへ肉を投入した時は、さほど臭いがきつくなりませんでした。たまたまだったのか?枝等が重なりあう部分に空間ができて、いい感じで堆肥化できたからなのか?炭素分が多い基材だからなのか?不明。
ダンボールコンポストの水分が多すぎるとドブ臭がするそうです。我が家は、ドブ臭がするほど状態が悪くなった事はありませんが、生ごみの投入量や水分量、酸素量に気をつけないと大変な事になるんだな・・・と勉強になりました。
順調に稼動している時も、コンポストは、決して無臭ではありません。投入する生ごみが野菜くず等、植物系の物が中心で、順調にいっている場合は、かすかなカビ臭というか山の土のような臭いがします。山の土のような臭いと言われてもぴんとこない方は、実際に山へ行くか、ホームセンターに行って、腐葉土の臭いを確認してみて下さい。(腐葉土の臭いとイコールではありませんが近い臭いだと思います)