EM菌はダンボールコンポストには使わない

ダンボールコンポスト EM菌」というキーワードで、当サイトにお越しくださる方がいらっしゃいますが、EM菌はダンボールコンポストには不向きです。

というのも、ダンボールコンポストは、好気発酵(酸素を必要とする好気性微生物による分解)によって、生ごみを堆肥化するものだからです。EM菌は、密閉バケツを使った嫌気発酵(酸素を必要としない嫌気性微生物による分解)に使います。

ダンボールコンポストの中にも、嫌気性微生物はいるのだし・・・と、物好きな私は何度か「EM菌を入れるとダンボールコンポストがどうなるか?」実験してみた事があります。菌のバランスが一気に崩れるのか、コンポストの状態が悪くなりました。EM菌を投入した事で、嫌気状態に傾いた挙句、生ごみの水分で基材全体が腐ったり臭くなったりしたら最悪ですからね。菌のバランスをわざわざ崩す事はないと思います。

2014/2 追記:以前、ダンボールコンポストにEM菌を投入して、コンポストの状態が悪くなったのは、EM菌を投入したことによって嫌気状態に傾いたからというよりは、水分が原因だったのではないかと思います。

ダンボールコンポストではなく、密閉できるプラスチック容器で、土・生ごみ・米糠・土・・・みたいな感じのサンドイッチ状態にして、EM菌をふりかけ1年ほど放置した物が、とてもよい土になりました。水分過多にならないよう、仕込む時の土は少し乾いた物を使い、生ごみも水分の多そうな物(西瓜とか)は入れていません、参考まで。