生ごみ堆肥化 入れてはいけないもの(貝殻)

ダンボールコンポストに入れてはいけないものとして、貝殻(アサリやシジミ他)が、挙げられます。土壌中にあっても分解しないから、大昔に捨てられた貝殻が、貝塚として各地で発見されているわけです。コンポストに入れない方がいいというのにも納得できます。

園芸店などで「有機石灰」として売られているのは牡蠣の貝殻などを荒く叩いた物。ダンボールコンポストでの生ごみ堆肥が完成したあかつきには、古土・赤玉土・有機石灰などと混ぜ合わせる事を考えると、トンカチで叩いて砕けば、ダンボールコンポストの中にアサリの貝殻を投入しても大丈夫なんじゃない?貝という点では同じだし・・・なんて思います。

日本列島は酸性土壌なので、植える物に適したphに調整する必要があります。貝殻に含まれるカルシウム成分で土壌が中和できるのに、捨てちゃうなんてもったいない!これを砕けば有機石灰買わなくてすむかも!そう思って、食べた後に貝殻をトンカチで叩いてみました。結果は・・・、とても・・・大変でした!

たまに貝殻を新聞紙の上に広げて天日干しているお宅(一軒家)を見かけるけれど、我が家のように集合住宅に住んでいる身とってはベランダで天日干しするのって邪魔なんです。特に私の場合そそっかしいので、洗濯物干しにベランダ出た時に蹴ってしまいそう。ベランダに散乱した貝殻が容易に想像できるので、もちろん貝殻の天日干しは却下。第一、日当たり悪いから砕けるまでに時間がかかりそうです。

フライパンでカラ焼きしたら粉々になるかしら?ガスごとき火力では無理かな?貝殻がごみとして発生する度に、ガスで長時間カラ焼きするのも、光熱費がかかりそうで嫌だなぁと思い、その辺を確認すべくネットで調べてみました。コンロで2~3分(しかも弱火!)で焼くだけで砕けるらしいです。
(情報元はここ→ごみ ~ EEchance ~)

私は、始めのうちガスで焼いていたのですが、何度か繰り返すうちにフライパンが傷つくような気がしたので、結局「電子レンジ」を活用することにしました。アサリの貝殻程度なら、お皿に並べて電子レンジで2~3分チンして叩けば、かなり簡単に粉々にできます。牡蠣殻なんかは、自宅で発生しない為、ごつい貝殻もこの方法で大丈夫かどうか試していませんが、電子レンジの時間を増やせばOKなんじゃないかなぁと思います。(←根拠無。推測)

ダンボールコンポストに貝殻は入れてはいけないって書いてあったけど、うちは(砕いて)投入しています。そのままの形で投入すると、貝の凹んだ部分に湿った基材が付着してコンポスト内の状態が嫌気に傾く原因や臭いの元になるそうです。(注:サラサラの粉状になるまで砕けば、もしかしたら大丈夫なのかもしれませんが、機械式生ごみ処理機には壊れる原因になるかもしれないので入れない方がいいと思います。機械はデリケートですし。)

あと余談ですが、貝殻を砕くのにガスや電子レンジを使う時点でエコじゃないって人もいますので、捨てる or 捨てない、力を込めてストレス解消がてら叩く or 天日干し or ガス or 電子レンジ、どれでもお好きな方法で処分しちゃって下さい。

追記(2010/10/31):
美味しい卵が食べたいな→ニワトリのエサって何だろう?という思考回路で辿り着いたサイトに、カキ殻について書いてありました。カキ殻は、レンジでチンしなくても簡単に砕けるみたい(だから市販の有機石灰にカキ殻が多いのか?)。何だか、鶏、飼いたくなったよ。「ホタテは硬い」って書いてあったのでホタテは難しいんだろうね。以下、引用

ホタテ貝が固いカルシュウムの塊に対して、カキ殻は焼きたてのパイの様に何枚もの皮を重ね合わせたようになっているのです。叩くと粉々に割れます。リサイクルで作るニワトリの自家飼料 より引用

堆肥とは全く関係ないけど、ホタテつながりで思い出したこと。ホタテの貝殻を粉砕した物は水虫に効果があるらしい(←昔テレビで見た)。確か北海道だったと思うけど、「ホタテの貝殻廃棄に困っていた→何とか再利用できないか考えた→ホタテの貝殻をパウダー状にして建築関係で利用(壁の塗料かなんかだったと思う)→それに携わる職人さんの水虫が治った→ホタテの貝殻パウダーに抗菌作用があり水虫に効果があるとわかった」って内容。そんな事を思い出して、楽天で検索してみたら、「ホタテ貝殻パウダーを練りこんだぞうり・男性用」なるものを発見。
  

ちなみに下は、ホタテを利用した濾過材。水槽に入れる用途のようだ。ホタテもいろいろ使われてるのね(笑)