コンポストを始めるにあたって、不安に思うことはなるべく事前に取り除いておきたいって事で、友人にコツ&アドバイスを聞く事にしました。
ダンボールコンポストによる生ごみ堆肥化大作戦を繰り広げる前に、確認したかった事は、やぱり「臭い」と「虫」です。戸建ならともかく隣家と密接したつくりになっている集合住宅で臭いや虫が発生したら近所迷惑ですし、程度にもよりますが最悪引越しを余儀なくされるかもしれません。
心配性なので、ダンボールコンポスト暦3年の友達にくどいくらいしつこくアドバイスをお願いしました。(その節は有難うございます。)
ダンボールコンポストのコツ
- 生ゴミを少し乾かしてから入れる事 → 水分が多すぎると虫が湧きやすくなるから
- できるだけ小さく切ってから入れる事 → 分解が早いので臭いがでにくい
- 入れるたびにしっかりと混ぜる事 → 専用にスコップをひとつ入れておくとラク
蓋のない容器で生ゴミを乾かすと、ハエが卵を産み付けることもあるので、台所近辺にハエが多いようだったら、すぐに投入した方がいいかも。コンポストの中に温度計(100均のでOK)を入れておくと、分解が進んだ時の温度上昇(30~40℃)が分かるので、面白い。
始めたばかりだとなかなか温度が上がらなくて不安になるかもしれないけど、1週間は待ってみて。甘いもの(お菓子の残りとか)や塩分の多いものを投入すると温度が上がりやすいです。
魚の生の内臓は、温度があがります。ただ、アンモニア臭がキツイ。その場合も、臭いは、ダンボールコンポストのふたをきちんとしておけば気にならないと思う。
ダンボールコンポストのフタを開けた時の臭いが嫌なら、生ゴミを投入して混ぜた後に重曹を振りかけておくとよい。粉石けんでも可。(合成洗剤はダメ)
一時期すっごい臭いになっちゃったから、混ぜた後、上にぱらぱらとまんべんなく重曹振りかけといたら、次開けたときはまったく臭わなかった。もちろん、上しかかけてなかったから、混ぜたら臭いしたけど。混ぜ合わせるときにも中に重曹を沢山かけとけば大丈夫じゃない?
虫について
一度だけ冬に、虫(コバエ)が発生したけど「凍ったらさすがに死ぬので、ベランダに放置。」
もらったメールから、ほぼそのまま引用しました。実践者の生の声です。友達は北海道在住なので、ダンボールコンポストをベランダに置くと冬は分解する前に乾燥でひからびて凍ってしまうそうです。その為、ダンボールコンポストは台所設置だと言っていました。(後に確認した所、夏場も家の中らしいです)
友人は3年も継続している。臭いが絶対出ないとは言わなかった。だけど室内に置いても気にならない臭いなら大丈夫なのかな?と安心しました。
ダンボールコンポストセットを選んだ理由
ダンボールコンポストの作り方はいろんなサイトで紹介されています。材料もホームセンター等の園芸用品売場で全て揃える事ができます。自作する方が金額的にも安くできるのに何故、市販のダンボールコンポストセットを購入したか・・・それは夫の反対を避ける為でした。
私は車の免許を持っていないので、ホームセンターでダンボールコンポスト用の基材を揃える為には、夫に頼んで車で連れて行ってもらわなくてはなりません。
ピートモスやくん炭を袋単位で購入したら「何に使うの?」とまず嫌がられそうだし、エコと節約に無縁な夫に「家の中でコンポストやる」なんて正直に言おうものなら、「臭そうだからダメ!」と猛反対するに決まっています。ダンボールコンポストをやる前から、ブチブチ文句言われるのは嫌だったし、初心者のうちは、手軽に始める事のできるセットを利用した方が便利で失敗も少ないかなと思い、市販のセット品を購入することにしました。
初めてのダンボールコンポストは、NPO法人 循環生活研究所が販売している物でインターネットで購入できます。私は、前回「ダンボールコンポストセット 購入」でも書いたように、市が紹介していた販売店で入手しました。ダンボールコンポスト・虫除けキャップセットのお値段は2,100円。
コンポストセットの内容
- 基材(ピートモス・もみ殻くん炭)
- ダンボール箱(2重底)
- 温度計
- 虫よけキャップ
- 冊子(堆肥づくりのススメ)
家庭で生ごみを堆肥化する為に2,100円って高いかなと内心思ったのも事実。だけど初心者なので「堆肥づくりのススメ」という冊子がとても参考になりました。虫対策の事も書かれています。コンポストセットは、ピートモス・もみ殻くん炭が同じ袋に入っているので、ダンボール箱にうつすのも楽。基材のピートモス&籾殻くん炭を事前に混ぜ合わせた所に、生ごみを投入してかき混ぜます。分解が始まるまでに1週間くらいかかるので、その間は「堆肥づくりのススメ」を読んで勉強していました。
一度ダンボールコンポストを導入して「くさくない」事、ゴミ出しが楽な事がわかれば、次回からはホームセンターで材料揃える時にも、夫の協力を仰ぐ事(堂々と購入)ができるので、「ダンボールコンポスト1号機は重要だ!頑張って成功させなくちゃ・・・」ってちょっとプレッシャーだったのです(笑)。
後に、基材として使われているピートモスが有資源であり環境破壊になっていると知りましたが、初めてのダンボールコンポストで失敗したら夫からコンポスト禁止令が出るであろう事が予想できましたし、失敗したら立ち直れないような気がしたので、そういった意味でも「はじめの一歩」は、コンポストセットでよかったと思っています。
ダンボールコンポスト購入
ダンボールコンポストは、ホームセンター等で基材を買ってきて自分で手作りする事もできます。自分で作るのが面倒くさければ、セットとして販売されている物もいろいろあります。どこで売っているかわからない場合は、インターネットで簡単に購入する事ができます。私の場合は、住んでいる市町村が販売の斡旋(?)をしていたので、自転車で近くの販売所に購入しに行きました。
購入する時に、「ダンボールコンポストは初めてですか?」と聞かれ、そうだと答えると、コンポストで発生する虫や臭いについて説明が始まりました。ダンボールコンポスト購入後に虫や臭いが発生した場合のクレームを避けたかったのかもしれません。
販売所の方は、心配して「虫が」「臭いが」と繰り返し言っていました。友達の住んでいる北海道と違って、我が家はダンボールコンポストに向かない地域なのかしら・・・と不安になりました。
「虫が」「臭いが」と何度も言う=この人はダンボールコンポスト実践者なのだな・・・と思った私。一応、同じ地域(九州)でのアドバイスを聞いておいた方がいいかなぁと思って、「実際に使ってみた感じはどうですか?」と尋ねてみました。
すると「ダンボールコンポストはやった事ありません」との答え。自治体の補助金を利用し機械式生ゴミ処理機を購入&台所で使っているんだそうです。「臭わないとパンフレットに書いてあったから機械式生ゴミ処理機を購入したのに、室内に臭いが充満する」と文句を言っていました。
そしてその人は「機械式生ゴミ処理機が臭いのだからダンボールコンポストなんて絶対ダメ」って思い込んでいるようでした。
機械式だから&高価だから万能ってわけでもないでしょうに・・・。知りもしないで、やる気をそぐ様な事を言ったらビビるじゃないか(怒)。これから売っていく商品なら、販売する人自身が試してみてアドバイスできるくらいになって欲しいものだと呆れてしまいました。インターネットで買えばよかった・・・と一瞬思いましたが、ここで買った方が送料かからないし・・・と思い直して購入する事にしました。