農園主さんと貸農園を利用する人達に支えられて

貸農園って初めは大変ですよね。土を耕すところから始めなくてはならないので、土づくりと畝の準備が整わないと野菜の苗や種を栽培する事ができないし、畝の準備ができて、種を播いても、苗を植えても、収穫できるようになるまでにはそれなりの期間が必要です。栽培準備さえ出来てしまえば野菜の生長過程を見るのが楽しかったりします。ただそうなるまでに、ひたすら雑草抜きだったり、耕したりの繰り返しがある為、私は途中で挫折しそうになりました。

畑作業なんか今までした事なかったから、作業が遅々としてすすまない。クワのふるいかたや畝の作り方もわからず、腰痛・肩こり・関節痛に悩まされる毎日(腰痛は今も)。しかも、蛙やミミズはもちろん、虫全般が怖くて苦手。結局、貸農園の区画をかりてから、土作り・耕す作業・畝作りが全部終わるまでに3ヶ月近くかかりました(注)。

農園主さんによると、貸農園を始めても、すぐ来なくなってしまう方が結構いらっしゃるようです。私は、辛かった準備期間、周りの方々に支えられて挫折する事無く頑張ることができました。農園主さんも周りの区画の方もとても親切なんです。農園主さんは、プロの農家さんなので自身のお仕事で忙しい・・・にもかかわらず、始めたばかりの頃は、定期的に区画に来て教えて下さいました。

初めのうちは、畑に行っても収穫物ってさほどないんですよね。だけど、畑に行くと、行く度に、周りの区画・離れた区画の人までが「食べきれないから」と言って、お野菜を沢山くれます。私が通う貸農園は利用期間は1年間なのですが、契約更新できるので、継続的に野菜を作っている方ばかり。中には直売所に出品されている方、家の近所で販売されている方、少し離れた所に畑を持っていて(←出荷用?)、貸農園は家の近所だから自分達が食べる分を作っているという方、家が農家だけど長男じゃないから農業をつがなかっただけ・・・のセミプロ級・プロの方ばかりなのです。そんな感じなので、苗を植えつける本数や種まきの数や時期など計画的に栽培されていて「食べきれない」という事はないはず。ど素人の私と違って、緻密に計算されているのですが、こちらが気を遣わなくていいように「余ってる」とか「食べきれない」とか言って、お土産として下さるわけです。農園主の農家さんからも、商品であろうお野菜を何度も頂いています。「頑張ってるから」とか「売れ残りなんだけど」とかおっしゃって。でも、どう見ても、これから出荷する為に包装したばかりの商品、しかも、収穫したばかりのみずみずしさ。

頂いたお野菜は数知れず、頂いた苗も数知れず・・・。早く自給自足できるようにならないと!!!と思いました。

貸農園初期の頃、人参やじゃが芋を10kgの米袋にいっぱい頂いて、その日のうちに切ったり湯がいたりして冷蔵+冷凍保存、何ヶ月も過ごす事ができました。頂いたお野菜で食費が節約できたので、浮いたお金で少しずつ、長靴買ったり、スコップ買ったり、クワ買ったり、石灰買ったり、種買ったり、苗買ったり、いろいろ揃えましたが、スコップとクワに至っては、半年くらい借り物だったんです(農園主さんの親切なはからいで)。やっとmy鍬・myスコップを購入できた時は、とても嬉しかったです。

体調悪くなって畑に行けなかった時は家でダラダラしているわけですが、貸農園に行けない日が続くと、自分の区画に新しい野菜(苗)が植えられていたりすることがあります(隅っこの方)。驚いていると「種播きすぎちゃって、苗余ったから植えといたよ~」と言われる。おしゃべりのついでに「今度は何育てるの?」みたいな事を聞かれたから「○○育ててみようかな♪」という話はした。だけど畑に出没できない日々が続いたからといって、まさか植えてくださってるとは思ってなかった。しかも周りの区画の方が、来ない間、水遣りして下さってたっぽい。

手は一切出さずに見守ってくれる人もいる。病気とか虫とか栽培方法を教えてくれる。「夏野菜の苗で何か欲しいものある?」「種まきしすぎた or 余っているのが家にある」と言って、苗を下さる方もいる。頂いた苗を見たら、私が欲しいって言うのを聞いてから種まきしたでしょ!とつっこみたくなるような大きさだったりした事もあった。なんかね、いろいろ頂いているから言うわけじゃないんだけど、農園全体が優しい雰囲気に包まれているようなそんな気分になる事がよくあります。

貸農園、長く続けられたらいいな~。周りの方にいろんな意味で助けられ、支えられている我が家。感謝の気持ちでいっぱいです。家庭菜園って楽しい♪

注:区画内の畝たてが全部終わるまでに3ヶ月かかりましたが、途中、できた畝から植え付けしていきましたので、無事、夏野菜の植え付けはできたし、貸農園初めての夏もそれなりに収穫できました。